矢作調教師がここまで人を惹きつける魅力は何なのか。そのことを考えた時、ヘリックスがたどり着いたのは圧倒的な実績の「強さ」と、調教師ご本人の「存在感」でした。調教師ご本人や周りのスタッフ、関係者への取材と打ち合せを重ね、そこで感じた印象や説得力を伝えるためのウェブデザイン表現を追求しました。また常に実績が更新される現役調教師のウェブサイトであることを考慮し、デザインを保ったまま更新や管理がしやすい仕様を策定し、システム構築を行いました。いつ訪れても新鮮で心が動く、そういうウェブサイトを目指しています。

トーンや質感の方向が定まると、次にフォーカスしたのは矢作調教師の「言葉の強さ」でした。矢作調教師がその著作やインタビューで発する言葉にはとても説得力があり、人を惹きつけてやみません。ヘリックス・クリエイティブはその「言葉の強さ」に注目し、ウェブサイトの中心に据えることを次に考えました。コピーライターが著作やインタビューから丁寧に言葉を選び、全体を構成しました。それら言葉の強さを伝えるために、文字の配置やカーニング（間隔）を一文字ごとに細かく調整しています。実績に裏付けられた「言葉の強さ」が表現されたウェブサイトになったと考えています。

「強さ」を伝えるためのビジュアル。その素材制作のためにJRAの栗東トレーニングセンターで撮影を行いました。矢作調教師本人だけでなく、競走馬、スタッフや関係者、そしてトレーニングセンターの環境までを含めて、このウェブサイトに流れる「温度感」として表現することが狙いでした。