企業のブランド戦略を再構築するにあたり、まずチームが行ったのは徹底的なヒアリングでした。経営陣はもちろんのこと全国に展開する多数の営業所へも出向き、企業としてあるいは個人としてどういう想いで働き、どういう課題に対峙し、どういう未来像を描いているのか。それらを分析し戦略を練る中で我々がたどり着いたのは、“対外的には企業の姿勢表明として機能し、同時にスタッフや職人が自分で口にできる「企業ブランドコピー」をまず策定する”という方針でした。このコピーを核として、続く全ての施策を制作してゆきました。

CI/VIのリニューアルにおいても、創業時のロゴ策定の経緯をはじめ既存ロゴやカラーへの想い・使われ方・認知度をまずリサーチ＆分析し、そこからリニューアルした場合の展開や影響を徹底的に検証しました。刷新した企業ブランディング戦略・ブランドコピー・ステートメントとともに、新しいスタックの企業理念や姿勢を内外に示す「顔」となっています。

「企業の変化」を総合的に表明する手段としてウェブサイトを位置づけました。単に刷新感だけをクローズアップせず、建設に携わる企業として、実績とそれに基づく信頼感や安心感をサイトデザインのベースとしています。企業の基盤となる人材の「採用ページ」には特に力を入れ、独自コンテンツを多数提案し発信、メディアとしての充実を図りました。また同じデザイン言語を用いて、名刺・その他の印刷物・サイン計画・案内会のマテリアルなど、トータルのクリエイティブディレクションを担当しました。