パラマウントベッドが制定したブランドメッセージ「WELL-BEING for all beings」。ウェルビーイングという言葉の意味や指す対象がとても広く、そもそも「それぞれの人がそれぞれのウェルビーイングを考えること」が重要だ、というのがブランドメッセージの骨子でした。TVCMという短い時間でそのことを伝えるために、制作チームは何度も提案とクライアントとの検討を重ね、最終的に「具体的な誰か」にとってのウェルビーイングな瞬間をどんどん繋げてゆく映像表現にたどり着きました。

それぞれのウェルビーイング=小さな親切の瞬間が次々に繋がり、社会全体に想いが流れ、広がっていく様子を前向きなトーンと音楽で描いています。

おもちゃが欲しくて泣く女の子、それをあやす車椅子の男性、スマホを落とした人にそのことを教えるその女の子の母親、と、CM内の世界では小さな親切の瞬間がどんどん切れ目なく繋がってゆきます。シーンは店のショーケースから街の街路樹、バスの中など次々に展開してゆきます。この繋がりを自然に表現するために、街全体を使ったロケ撮影をベースとしながら、美術チームや撮影チーム、編集チームがさまざまな技術を注ぎ込みました。完成したCMは美術セットや映像技術などの工夫にもかかわらず、「苦労の跡」がまったく感じられない自然な仕上がりとなっています。最終的に表現したかったのは「幸せの循環」。何気なく見える日常は誰かの小さな親切の繋がりで回っている、そういう想いが込められたCMになりました。

Credits
Executive Producer：Hideyuki Suda（Helix Creative Inc.）
Creative Producer：Hitoshi Sugai（koe Inc. / tAo Inc.）
Creative Director：Raita Nakamura（yoru）
Director：Aimi（koe Inc.）
Cinematographer：Yoshitaka Murakami
1st Camera Assistant：Eri Hatano
2nd Camera Assistant：Ibuki Machida
Specialized Equipment：Ryota Ide
Lighting Director：Akihiro Someya
Hair＆Make up：madoka
Stylist：Shuhei Kai
Art：Yuka Arai
Production Assistant：Junichi Tanaami
Production Manager：Kai Kasai（tAo Inc.）
Production：koe Inc.