ただの牧場紹介サイトにとどまらず、競馬ファンや関係者が「いつ訪れても面白い」ウェブマガジン的なサイトを目指しました。そのためにリサーチ＆ヒアリングを繰り返し、多数のコンテンツを提案し実装することになりました。他の生産牧場にはない「全繁殖牝馬紹介」、生まれ年や重賞勝利など様々な検索＆ソート機能を持つ「生産場紹介」、日替わりでピックアップされる「今日の馬紹介」等、これらの記事は紹介一辺倒なものではなく、関係者へのインタビューやスタッフノート、専任の記者が丁寧に取材した記事など“血の通った”コンテンツとして訪問者に楽しんでもらえるサイトになっています。

また、同様の丁寧さを採用ページにも適用し、必要な情報に加え育成プログラム紹介や採用ページ独自のNewsを実装するなど、深く細かく伝える構成としています。

まず目指したのは情報のとにかく多くて楽しめるウェブサイト。一つ一つの記事もあえて文章量を多く、さらに「この先にまだコンテンツがあるぞ？」と期待させる造りにもしています。一方このようにボリュームや階層の多いサイトでは、自分の現在地（オリエンテーション）や次に読むべきコンテンツを見失いがちになります。また訪問者によっては、いきなり下の階層（個別の競走馬など）にアクセスすることもあります。そこで以下の工夫を施し、ワクワク感とわかりやすさを両立させています。

• すっきりと構成が理解しやすいデザイン
• 常に全体像が把握できるメニューを表示
• ソート（並べ替え）や検索が可能な記事リスト
• そのリストやサムネに記事内容の一部を表示

血統を大事にする競走馬の世界だからこそ、血統にスポットライトを当てたコンテンツが必要と考え「繁殖牝馬のご紹介」ページを提案しました。またどの記事も現役だけではなく引退した繁殖馬、競争馬を丁寧に紹介し、スタッフへのインタビューなどサイト訪問者が“新しく知る”内容を盛り込んでいます。各記事のリストには記事の内容の一部を表示し、オリジナルで楽しめる内容であることが伺える工夫をしました。さらに、ファンの方がSNSで公開していた写真をそれぞれ個別に許可を得てサイトに掲載するなど、生産牧場のホームページでありながら、ファンや関係者を巻き込んだ「想いの中心地」になるようなサイトを目指しています。